地方移住に必要な準備と期間は?スムーズに進める上でのポイント

地方移住に興味があっても、何から始めればよいのか、具体的な準備や手順がわからず、なかなか行動に移せないという方もいるかもしれません。  
理想の移住生活を叶えるには、移住前の入念な準備が大切です。特に、仕事や住まい探しについては、都市部と同じように進めるのが難しい場合もあるでしょう。  

この記事では、移住の計画から実行までのスケジュールや、移住までに行いたいことを、ステップごとに紹介しています。 
地方移住に関心のある方や、移住計画を立てている方はぜひ参考にしてみてください。 

実際に移住するまでの準備期間はどれくらい?

計画から、実際に移住して生活をスタートさせるまでの準備期間は、少なくとも半年から1年程度を見込んでおきましょう。それぞれの状況や、必要に応じて、ゆっくりと準備を進めていっても構いません。 

地方への移住を希望する理由は人それぞれですが、その土地で暮らしていくには、住まいを確保し、仕事を見つけることが必要です。 
また、各種制度を利用する際や、引っ越しの前後にはさまざまな手続きを行わなければなりません。移住先を決めるだけではなく、新たな生活の準備を整えていく期間と捉えましょう。 

くわえて、準備の間に困りごとや不明点などが出てくることもあります。 
不安や疑問を解消した上、万全の状態で移住できるよう、スケジュールにゆとりを持って移住計画を進めていきます。 

移住をするまでに必要となる準備

ここからは、移住するまでにどのような準備が必要で、どのような段階を踏んでいくのか、基本的なプロセスをご紹介します。 

ステップ1.移住先の候補を選定する

まずは、なぜ地方移住をしたいのか、その目的を明らかにしておきましょう。 
農村部ですと、いわゆる「田舎暮らし」も叶いますが、地方都市と呼ばれる地域だと、大都市圏と暮らしぶりがあまり変わらないこともあります。なんとなく移住を決めてしまうと、引っ越してからのギャップに戸惑ったり、早々に飽きてしまったりすることもあります。 

都会を離れて自然と暮らしたい、農業を始めたい、趣味を充実させたいなど、その土地でどう暮らしていきたいのか、理想をイメージすることが大切です。

移住先選びは、情報を集め、調べることから始まります。 
近年は、インターネットでもさまざまな情報が得られますので、大いに活用していきましょう。また、過去に訪れたことのある思い出の土地や、好きな作品の舞台となった場所など、印象に残っている地方を候補に挙げるのもよいかもしれません。

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ステップ2.候補から具体的に絞り込みをかける

候補となる地方をいくつかピックアップしたら、そこからさらに絞り込んでいきます。 
周辺施設の充実度、自然環境の豊かさなど、ここは譲れない、という軸を決めておくとスムーズに進めやすいでしょう。
起業や新規就農を考えている方なら、支援制度が利用できる自治体に絞っていく方法もあります。 

候補地の絞り込みを終えたら、その自治体の移住支援サイトを見たり、移住フェア・セミナーに参加したりして、現地の詳細な情報を集めていきましょう。 

ステップ3.実際に移住予定の地域に行ってみる

次は、移住を希望する地域に足を運び、移住後のイメージをより具体的なものにしていきます。 
実際に自分の目で見て、その土地の雰囲気や暮らしぶりを体感することで、より深く移住先について知ることができます。時には、事前に調べていた情報と違う部分に気づけることもあるでしょう。 
例えば雪の多い地域などは、時期によって生活環境が大きく変わることもあります。可能であれば、季節ごとに訪れることをおすすめします。 

自治体によっては、移住希望者に向けて現地ツアーなどを行っていることがありますので、積極的に参加してみましょう。 
このまま移住計画を進めていってもよいのか、ほかの候補地にするのか、最終的な判断にも役立ちます。 

ステップ4.移住先での仕事を決める

移住先での働き方を決めておくことも大切です。 
転職せず、テレワークを前提に働くスタイルの方もいれば、現地で新たに仕事に就こうと考えている方もいるでしょう。前者であれば、地域差はそれほどありませんが、後者の場合はどのような職に就けそうなのか、移住先の仕事情報を事前にチェックしておくことが重要です。 

一般的な傾向として、大都市圏に比べると、地方、特に農村部や離島は求人数が限られています。やりたい仕事が見つからない、待遇面などで条件が合わない、といったことも少なくありません。 

仕事を探す際は、大手の転職サイトだけでなく、自治体が展開している移住者向けの就業支援制度や仕事のマッチングサービスなども利用してみましょう。 
地域の事情に明るいため、具体的なアドバイスをもらえることもあります。転職先を決めてから移住できれば、新生活もスムーズにスタートできます。  

中には、オンラインでは公開されていない求人もあります。 
なかなか条件にマッチする求人が見つからない時は、移住先を訪問するタイミングで、現地で探してみてもよいでしょう。 

ステップ5.移住後の居住先を決定する

続いて、移住後の住まいを探します。 
賃貸・購入にかかわらず、移住先での仕事が決まっていたほうが、契約はスムーズに進めやすいでしょう。住まいに関しても、これは譲れないという条件を決めておくと、物件が見つけやすくなります。 

地方の中核都市であれば、物件数も多いため、物件情報サイトなどを使って家探しができます。しかし、山間部や離島ではなかなか物件が見つからないこともありますので、自治体の移住相談窓口を活用するとよいでしょう。 

移住者の受け入れを積極的に行っている自治体であれば、移住・定住の促進、地域の活性化を目的に、空き家のマッチングサービスを提供しているところもあります。 
入居条件はありますが、比較的低価格で住むことができますので、移住当初の居住先としてもおすすめです。能登地域の各市町でも、空き家バンク制度を運用しています。 

候補となる物件は可能な限り見学し、設備や機能面、交通の利便性などをチェックしておきます。
物件との出会いは、タイミングも大きく関わってきますので、焦らずじっくりと住まいを探しましょう。 

・関連記事>>>移住で古民家暮らし!物件の選び方と注意点を解説

ステップ6.引っ越しの手続きを行う

住居が決まれば、いよいよ移住に向けて引っ越しです。 
現在の住まいが賃貸の場合は、移住の1~2ヶ月前までに契約解除を申し出ます。その後、引っ越し業者の見積もり・予約を行います。 

その他、引っ越しにかかる手続きとしては、国民健康保険の資格喪失の届け出、電気・ガスの停止、郵送物の転送依頼、転出・転入の届け出など多数あります。 
引っ越しの前後、各居住地で行わなければならないものもありますので、一つ一つ着実に済ませていきましょう。 

・関連記事>>>移住に必要な手続きを引越しの前後に分けて詳しくご紹介!

お試し移住を活用する方法もある

自治体によっては、「お試し移住」ができるところもあります。 
例えば羽咋市では、移住を検討している方向けに、2~5日間無料で利用できる移住体験住宅を用意しています空き家を活用した体験住宅に数日間暮らして、その土地の魅力やライフスタイルを知り、実際の移住に繋げてもらう仕組みです。 

移住してみたいけれど、いきなり引っ越すのでは少し不安を感じる……という方は、お試し移住プログラムを利用してみるのがおすすめです。 

細かなサポートについては地方自治体に相談

移住準備のスケジュールや、移住までの流れをご紹介しました。 
移住の候補地は、移住先でどんな暮らしをしたいのか、目的を意識して探すと見つけやすくなります。
実際に現地を訪れて、その土地の雰囲気や地域の特色を知り、生活のイメージを具体化することも大切です。 

また能登地域では、移住プランナーが窓口となり、移住を希望する方をさまざまな面からサポートしています。住まいや仕事のこと、利用できる制度のことなど、細かな相談も可能ですので、ぜひ各自治体の移住相談窓口を活用してみてください。 
当サイトでは、能登地域(羽咋市・中能登町・七尾市)の現地の魅力、ワーケーションプラン、移住希望者向けのイベント情報等を随時発信しています。 

能登への移住・ワーケーションをご検討中の方は是非ご相談ください。