能登観光でおすすめのスポット18選

石川県の北部に大きく突き出ている位置にある能登半島。輪島や和倉温泉が有名ですが、能登半島沿いにある海岸沿いは希少な名勝地となっています。また能登では、キリコ祭りや御陣乗太鼓などが代表的な文化となっています。

そこで本記事では、能登半島の魅力やグルメ情報、おすすめ観光スポットを15カ所紹介します。ぜひ能登半島に関する知識を深め、能登観光や旅行をより楽しんでください。

能登半島について

以前、石川県北部には「能登国(のとのくに)」が存在したため、宝達志水町から北の地域を「能登」と呼びます。能登は美しい海岸線で知られ、その一部は「能登半島国定公園」に指定されており、能登半島国定公園は石川県だけでなく、富山県の氷見市と高岡市も含まれています。

石川県といえば、一般的には加賀百万石のイメージが強く、その領主として前田家が有名です。しかし、歴史的には加賀国よりも能登国の方が古くから存在し、前田利家が織田信長から能登を領地として与えられたことが、加賀前田家の起源となっています。

能登半島の地理

能登半島は、日本海に面する日本海側の半島であり最大の面積があるのが特徴です。金沢から輪島までの直線距離は約90kmであり、禄剛崎まで約150kmに及ぶ、非常に長大な半島といえます。

海岸線は西側と北側が日本海に面している海岸を外浦(そとうら)と呼びます。一方で、東側は富山湾に面している海岸を内浦(うちうら)と呼びます。

外浦では日本海の厳しい風や波によって奇岩が多く見られ、一方、内浦は比較的穏やかで、リアス式海岸や島々が特徴です。両海岸ともに景観が美しいため、国定公園や海中公園に指定されており、多くの観光スポットが点在しています。

また、能登の集落は主に海岸沿いに広がっており、輪島市や志賀町などは古くから大陸との交易の要所として栄えてきました。一方で半島の内陸部は標高500m以下の丘陵地帯が多く、平地が少ない地域です。そのため、能登を訪れる際には海岸線か丘陵地帯を移動しています。

能登半島へのアクセス

能登半島へのJRを使用したアクセス方法は以下の通りです。

  • 金沢駅から七尾駅まで特急で最短約50分
  • 金沢駅から東京駅まで北陸新幹線で最短2時間30分
  • 金沢駅から大阪駅まで特急で最短2時間30分

車の場合は、金沢森本ICから一般道を通り「のと山里海道」を利用すると和倉温泉や八尾市中心部まで約1時間15分となります。ちなみに、のと山里海道は有料でしたが、現在は無料にて利用が可能です。

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能登半島の魅力

能登半島は、豊かな自然から生まれる海の幸と山の幸に恵まれています。全国一の水揚げ量を誇る天然ふぐ「輪島ふぐ」や古くから栽培されている「能登牡蠣」、さらに年間わずか500頭しか出荷されない希少な「能登牛」など、極上の食材が育まれています。

そして、地元の美味しい食材をふんだんに使った料理の代表が「能登丼」です。
「能登丼」は、奥能登で育てられたコシヒカリと地元の水、そして山や海から採れる食材を主要な材料とし、能登産の食器や箸を用いて提供することを基本としています。このルールに基づき、各飲食店が独自のアプローチで「能登丼」を提供しているのです。

また、新鮮な海の幸を贅沢に使った海鮮丼や輪島ふぐや能登牡蠣、能登牛など、どのバージョンも贅沢な逸品となっており、地元ならではの美味しさを堪能できます。

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能登半島のおすすめ観光スポット15選!

それでは、能登半島のおすすめ観光スポットを紹介します。

禄剛崎灯台

「禄剛崎(ろっこうざき)」は、能登半島の最先端に位置する岬です。海岸段丘として知られる切り立った崖のような地形を持ち、明治時代に建てられた禄剛埼(ろっこうさき)灯台があります。この灯台は100年以上に渡り現役の灯台として機能しており、「日本の灯台50選」にも選ばれています。

禄剛崎からは、晴れた日には内陸に広がる立山連峰や、日本海に浮かぶ佐渡島まで見渡すことが可能です。

また、この岬は外浦と内浦が交わる場所に位置しているため、朝日と夕日を同じ場所から楽しめることでも知られています。

 

禄剛崎灯台の基本情報
住所:石川県珠洲市狼煙町イ-51
電話番号:0768-82-7776 珠洲市観光交流課
サイトURL:https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6182

垂水の滝

輪島市にある低い山から海へ向かって流れ落ちる「垂水の滝」は、その落差は約35メートルあります。

冬になると海風の影響で滝の水が上昇し、滝が逆さまのように見えることから「逆さ滝」とも呼ばれています。垂水の滝では、海岸沿いにある遊歩道を歩きながら、この珍しい景色である「滝×海」を楽しめます。

垂水の滝の基本情報
住所:石川県輪島市町野町曽々木
電話番号:0768-23-1146 輪島市産業部観光課
サイトURL:https://www.city.suzu.lg.jp/site/kankou/1532.html

見附島

「見附島(みつけじま)」は、伝説的な弘法大師によって発見されたとされ、その名前は「見つけた」という意味に由来します。高さ28メートルの巨大な岩で、その特異な形状から「軍艦島」とも呼ばれています。特にその突き出た先端からは、壮大な景色が一望できます。

潮が引いた時には、能登半島と見附島をつなぐ踏み石の道が海上に現れ、歩いて見附島の麓まで行くことも可能です。また、夕日や夜間のライトアップなど、訪れる時間帯によって見附島の美しい景色が異なりますので、その多彩な表情を楽しめるでしょう。

見附島は、縁結びの祈りを捧げるパワースポットとしても知られており、「えんむすびーち」として親しまれています。恋愛成就を願う方々だけでなく、カップルや夫婦が訪れれば、忘れられない思い出を作りに来てください。

見附島の基本情報
住所:石川県珠洲市宝立町鵜飼
電話番号:0768-82-7776 珠州市観光交流課
サイトURL:https://www.city.suzu.lg.jp/site/kankou/1251.html

九十九湾遊歩道

「九十九湾(つくもわん)」は、大小さまざまな入り江が組み合わさったリアス式海岸で、日本百景にも選ばれている内浦エリアの代表的な景勝地です。九十九湾遊歩道では、浅瀬に広がる飛び石や起伏に富んだ岩場、そして海上に架かる桟橋などがあり、海岸の美しい地形を最大限に活かしているでしょう。

透明度の高い海水と海岸に囲まれた緑豊かな木々の美しい景色は、さまざまな角度から楽しむことができます。さらに、浅瀬ではヤドカリや貝などの海の生き物と触れ合えるため、ファミリーにも愛されるスポットとして人気です。

九十九湾遊歩道の基本情報
住所:石川県鳳珠郡能登町市之瀬1-11-8
電話番号:0768-62-8526 能登町ふるさと振興課
サイトURL:https://notocho.jp/experience/1261/

白米千枚田

「白米千枚田」は輪島市白米町に広がる、1,004枚もの小さな田んぼからなる棚田です。田んぼの面積は約18平方メートルほど。機械作業が難しいため、田植えや稲刈りなどの作業はすべて手作業で行われています。

棚田の風景は、水平線を望む絶好のロケーションに広がり、その美しさから「日本の棚田百選」や「国指定文化財名勝」として認定。特に秋冬になると、LEDライトによるイルミネーションがライトアップされ、訪れる人々を魅了します。

白米千枚田の基本情報
住所:石川県輪島市白米町99-5
電話番号:0768-23-1146 輪島市産業部観光課
サイトURL:https://wajima-senmaida.jp/

輪島朝市

「輪島朝市」は輪島市の朝市通りで開催される、日本三大朝市のひとつです。平安時代から1000年以上の歴史があると言われ、能登観光の代表的なスポットとして知られています。

約200軒の露店が出店し、新鮮な海産物、野菜、干物、そして民芸品などが豊富に並びます。輪島朝市では、店主とのコミュニケーションを楽しみながら、朝市ならではの活気ある雰囲気を存分に味わえます。また、商品に値札がついていないことが多く、値段交渉や値切りが行われることもあるため、独自の楽しみ方ができるでしょう。

輪島朝市の基本情報
住所:石川県輪島市河井町朝市通り
電話番号:0768-22-7653(午前のみ) 輪島市朝市組合
サイトURL:https://asaichi.info/

輪島キリコ会館

能登のお祭りでは、キリコと呼ばれる大きな奉燈(ほうとう)を氏子たちが担ぎ、威勢の良い掛け声を響かせながら神輿を練り歩きます

キリコの大きさはなんと4階建てのビルに匹敵するほどで迫力満点。輪島市にある「輪島キリコ会館」では、キリコを約30基展示しています。幻想的に光るキリコを、ぜひじっくりとご鑑賞ください。

輪島キリコ会館の基本情報
住所:石川県輪島市マリンタウン6番1
電話番号:0768-22-7100
サイトURL:https://wajima-kiriko.com/

猿山岬

「猿山岬」は能登半島の北西に位置し、高さが200~300mにも達する豊かな緑に覆われた断崖が広がる岬です。奥能登の自然が手付かずで残されており、「奥能登最後の秘境」とも称されています。岬の先端には白い灯台が立ち、海抜230mから荒々しい外浦の風景を楽しめ、眺望はまさに絶景といえるでしょう。

また、断崖の中腹には原生林が広がり、そこに整備された「猿山自然遊歩道」は、トレッキング愛好家にとって魅力的なスポットとなっています。この遊歩道を歩くことで、能登の自然美を存分に楽しめます。

猿山岬の基本情報
住所:石川県輪島市門前町吉浦
電話番号:0867-42-1111
サイトURL:https://www.hot-ishikawa.jp/spot/5481

ヤセの断崖

なぎさドライブウェイから県道49号線を北上すると、美しい青い海岸に位置する「ヤセの断崖」があります。この断崖は足元が断たれたような印象を与えますが、松本清張の小説『ゼロの焦点』の舞台としても知られ、能登金剛の中でも人気のあるスポットです。

昔はこの辺りの土地が非常にやせていたことや、断崖に立つと身がやせるような感じがすることから、「ヤセの断崖」という名前が付けられたといわれています。

ヤセの断崖の基本情報
住所:羽咋郡志賀町笹波周辺
電話番号:0767-32-1111 志賀町商工観光課
サイトURL:https://shika-guide.jp/spot/229/

のとじま水族館

能登半島のほぼ中央に位置し、七尾湾に浮かぶ能登島にある「のとじま水族館」は、ジンベエザメの展示で知られています。

「のと海遊回廊」と呼ばれる水槽では、プロジェクションマッピングを楽しみながらさまざまな海洋生物を観察することが可能。また、日本最大級のトンネル水槽である「イルカたちの楽園」では、イルカたちが泳ぐ姿を間近で鑑賞できます。

さらに、「アザラシ万華鏡」という展示では、アザラシの生態を詳しく観察できるなど、独創的な展示が特徴的です。また水族館では、さまざまなエンターテイメントも楽しめます。

イルカやアシカのショーやペンギンの散歩、マダイが音楽と光に合わせて泳ぐショーなどがあり、訪れた人々に楽しい時間を提供する水族館です。さらに、カワウソのエサやり体験や、イルカやアザラシとふれあいながら学ぶことができるプログラムも充実しています。

のとじま水族館の基本情報
住所:石川県七尾市能登島曲町15部40
電話番号:0767-84-1271
サイトURL:https://www.notoaqua.jp/

マリンパーク海族公園

能登島の南側中央に位置する「マリンパーク海族(うみぞく)公園」は、海水浴が楽しめる人気のある公園です。約500メートルもの広大な人工砂浜があり、波の穏やかな遠浅の海で、小さな子供連れの家族でも安心です。

公園の正面には七尾市の市街地が広がり、美しい七尾湾のロケーションの中で海水浴を楽しめます。なお、公園内には多目的グラウンドや自由に遊べる大きな芝生の広場もあります。

隣接して、日帰り温泉施設「ひょっこり温泉 島の湯」があるため、海水浴の後に海水や砂を落としてリラックスしたり、ゆっくりと食事を楽しんだりすることも可能。また、能登島大橋から車で約10分のアクセスが便利なのも魅力的です。

マリンパーク海族公園の基本情報
住所:石川県七尾市能登島佐波町29-2
電話番号:0767-84-1113 能登島観光協会
サイトURL:http://www.notojima.org/highlight/2825.html

石川県能登島ガラス美術館

ガラス作品を中心に、国内外から集められた約400点のコレクションを所蔵している「石川県能登島ガラス美術館」。能登島の海を見下ろす小高い丘に位置し、自然に囲まれた静かな環境にありながら、モダンな外観がまるで宇宙船のように魅力的です。

収蔵品には、中国清朝時代のガラス工芸品や、20世紀の芸術家たちのデザインに基づいてヴェネツィアで制作されたガラス造形作品、ダリがドーム社と共同で制作したガラス作品、国内外の現代作家の作品などが含まれています。美術館の屋外には、14基のガラスアート作品も展示されており、訪れた人々は能登の美しい海と共にアートを楽しめます。

石川県能登島ガラス美術館の基本情報
住所:石川県七尾市能登島向田町125-10
電話番号:0767-84-1175
サイトURL:https://nanao-af.jp/glass/

能登島大橋

「能登島大橋」は能登半島の中央に位置し、七尾市石崎町と能登島を結ぶ橋です。全長1,050メートルと石川県で最も長い橋であり、石崎町側からは海と空、そして能登島の緑、白亜の橋のコントラストを楽しめます。

「和倉温泉」や「和倉昭和博物館とおもちゃの館」などの観光スポットも。能登島大橋周辺に立ち寄った際には、朝焼けや夕暮れなど、時間帯によって異なる美しい景色を楽しんでみることをおすすめします。

能登島大橋の基本情報
住所:石川県七尾市石崎町〜能登島須曽町
電話番号:0767-52-5102 中能登土木総合事務所 維持管理課

和倉温泉

「和倉温泉」は、能登半島で最大の温泉地で、七尾湾を見下ろす美しい海岸沿いに大型の和風旅館が集まっています。能登半島のほぼ中央に位置し、七尾市と能登島を結ぶ能登島大橋の近くにあるなど、能登半島を訪れる際の拠点として非常に便利です。

和倉温泉には、モダンな外観の共同浴場である「総湯」や、無料で利用できる足湯である「妻恋舟の湯」など、気軽に立ち寄ってリラックスできる施設が豊富です。

温泉街は夜になるとロマンチックなライトアップが施され、橋やお寺などが美しく彩られます。毎週日曜日には、総湯前の広場で開催される朝市も地元の人々や観光客に人気があります。

和倉温泉の基本情報
住所:石川県七尾市和倉町
電話番号:0767-62-1555 和倉温泉観光協会
サイトURL:http://www.wakura.or.jp/

千里浜なぎさドライブウェイ

「千里浜なぎさドライブウェイ」は世界でも珍しく、自動車で波打ち際を走ることができます。砂の粒子が非常に細かく適度に湿っており、そしてしっかりと固まっているため貴重な体験ができる場所なのです。

通常のタイヤでも問題ないので、気軽に挑戦してみましょう。ただし、砂の状態によっては通行が禁止される日もあるため注意してください。

千里浜なぎさドライブウェイの基本情報
住所:石川県羽咋市千里浜町〜宝達志水町今浜
電話番号:0767-22-1225 石川県中能登土木総合事務所

 

不動滝

「不動滝」は、中能登町の井田地区にある滝です。

中能登町指定文化財にも指定されているこの滝は、今から約1300年前に、白山を開山した泰澄大師(たいちょうたいし)が開いたと言われています。約20メートルの高さがあり、迫力ある姿が魅力です。

本来は「熊野滝」という名前でした。しかし、滝つぼ横に不動尊が安置されていることから不動滝と呼ばれるようになったといわれており、滝の手前には不動堂も建てられています。

古くは、同じ中能登町にある石動山(せきどうさん)の修験者たちの荒行の場として栄えました。今でも、眼の病気や頭痛に霊験があるとされ、多くの人たちが訪れます。不動滝の水は、「智慧の水」として人気で、給水所も設けられているほどです。

毎年7月5日に、滝開きが行われ、滝つぼ法要のあと、白装束に着替えた参加者たちが滝行に参加します。参加者たちは、滝に打たれて身を清めながら、家内安全や無病息災などを祈ります。

滝開きが終わると、10月末日まで滝行体験もできます。滝の水は冷たいですが、参加者の感想は「穢れが取れたのではないか」「滝の水は非常に冷たかったが、逆にそれがよかった」などと好意的なものです。また、滝行体験まで行かずとも、不動滝はパワースポットとしても人気があります。自然の涼しい風や、マイナスイオンを求めてやってくる観光客も多いです。

不動滝が人気である秘密のひとつに、滝の周りの環境が整備されていることが挙げられます。給水所や不動堂がある広場には、ベンチや東屋があり、のんびりとくつろげると好評です。また、滝行体験に参加する場合、着替えるスペースも整備されているので、安心して参加できます。不動滝の滝行は、車椅子の方でも参加できますよ。

近年では新しい試みとして、「サウナ&滝行」の観光プランが始まりました。通常のサウナでは、高温多湿のサウナ室→水風呂→外気浴、を1セットとして、数セット行います。

「サウナ&滝行」プランでは、滝つぼの近くに組み立て式のサウナを設置します。水風呂の代わりに滝行、外気浴はマイナスイオンたっぷりの滝つぼ近くでという、より深く「ととのう」ことが可能なプランです。

サウナの中にはまきストーブが置かれていて、好みの温度に設定ができます。また、サウナの一部は透明の窓になっていて、滝の姿を見ながら体を温めることができます。

川沿いのキャンプ場など、自然の中でサウナを体験できる施設は増えてきていますが、サウナと滝行、の組み合わせはなかなかありません。不動滝がある中能登町だからこそなんですよ。

不動滝の基本情報
住所:石川県鹿島郡中能登町末坂9部46番地(総務庁舎1階)
電話番号:0767-74-2806 

滝行の申し込みは 不動滝を護る会 電話0767-76-1422

石動山

石動山(せきどうさん)は、石川県と富山県の県境に位置する山で、標高564メートルです。山頂は中能登町に位置します。古くは「いするぎやま」「ゆするぎやま」と呼ばれました。

国の指定史跡となっている、歴史の古い山です。開山は717年、不動滝と同じ泰澄上人(たいちょうしょうにん)によると言われています。山岳宗教の拠点として知られ、天平寺を中心として中世には360もの拠点があり、3000人もの衆徒がいたそうです。

名前の由来は石動山山頂にある伊須流岐比古神社の境内に鎮座する動字石(天漢石)にあります。

「石動山縁起」 では、この動字石が天から落ちて山が揺れ動いたため、石動山と名付けられたと記されています。織田信長が本能寺の変で敗れたあと、上杉氏の支援を受けて、多くの石動山衆徒が石動山に詰めかけ立て籠りましたが、前田利家の手により制圧されました。

宗教的に大きな意味を持っていた石動山は幾度となく戦場となり、その度に再建してきましたが、明治時代に廃絶されました。現在、当時のまま残るのは「旧観房」のみです。しかし、2002年に「大宮坊」が復元され、「書院台所棟」「番所」「厠」「御成門」「台所門」「板塀」「勅使橋」、「本堂跡」「証誠殿」「庭園跡」などが見られるようになりました。また、大宮坊の近くには石動山資料館もありますので、石動山の歴史について学ぶこともできます。

石動山には自然散策コースがあり、トレッキングや野草を楽しめます。また、能登最大のブナ林があり、紅葉の季節には自然を大いに楽しむことができます。

石動山南側の林道城石線には、城石線展望台もあり、中能登や氷見を一望、天気がよければ立山まで見渡すことも可能です。

石動山の基本情報
住所:石川県鹿島郡中能登町石動山
電話番号:0767-76-0408(石動山資料館)
※秋は冷えますので防寒具をおすすめします。また、積雪時は交通ができない場合があります。

道の駅 織姫の里なかのと

道の駅織姫の里なかのとは、2014年にできた道の駅です。

最近の道の駅はサービスが素晴らしく、道の駅織姫の里なかのとも、充実したフードコート、お土産屋売り場、お買いものコーナーに加え、ドッグラン、遊具コーナー、観光案内所もあり、ゆったりと落ち着いて過ごせるスペースとなっています。

長距離バス乗り場や地元のコミュニティバス乗り場、オンデマンドタクシー乗り場があったり、災害時の防災拠点となっていたりと、観光客相手だけではなく、地域公共サービスの面もあり、まさに「新しい道の駅」といえるのではないでしょうか。

中能登が「織姫の里」と呼ばれるのには諸説ありますが、いずれにせよ、今でも能登上布の産地である織物の生産が盛んな中能登ならではです。

さくら、ツツジなどの花が美しく、花の名所としても知られており、シーズンには県内外から多くの人が集まります。

道の駅織姫の里なかのとでは、コレクター心をくすぐる3つのアイテムが販売・配布されています。

一つ目は「マンホールカード」の配布です。道を歩いていると、ただの黒いマンホールではなく、イラストや図柄がデザインされたマンホールを見かけることがあります。ご当地マンホールの図柄をコレクターカードにしたものが「マンホールカード」であり、道の駅織姫の里なかのとでは、中能登町のマンホールカードを配布しています。「織姫の里」だけあって、織姫様がデザインされたかわいらしいカードです。

二つ目は、「道の駅記念切符」の販売です。「道の駅記念切符」は、ただ休憩を取るだけの場所ではなく、目的地になるくらいに充実した道の駅が増えてきたことによって、道の駅に来たことの記念になるものを、ということで販売が始まりました。道の駅織姫の里なかのとでも販売されていますので、記念にひとつ購入してみてはいかがでしょうか。

三つ目は、「道の駅マグネット」の販売です。こちらは、道路に出ている青看板と、イラストや写真が組み合わせられたマグネットで、道の駅織姫の里なかのとでは、やはり織姫様がデザインされたものが販売されています。

また、産直館織姫市場では新鮮な食材が購入できます。道の駅織姫の里なかのとから車で30分という近さの佐々波漁港から直送される新鮮な魚、柔らかい肉質で絶妙な旨みがあることで人気の平山牧場の豚肉、生産者が丹精込めて育てた朝採れ能登野菜など、どれも聞いただけで食べたくなってしまいますよね。

さらに織姫市場内には地元食材を使った惣菜や弁当などを販売する「キャッチ・マザー彩効庵」があるので、食事を取る時間がないという方は、買って車の中で食べるのもよいでしょう。

ゆっくり食事を取る時間がある方には、「フードコート織姫」の利用をおすすめします。和食、洋食どちらもメニューが豊富で、本格的なおいしさです。

このように、道の駅織姫の里なかのとにはたくさんの楽しめるスポットがあり、何時間でもすごせてしまいそう!

中能登にお越しの際はぜひ足を運んでみてくださいね。

道の駅織姫の里なかのと基本情報
住所:石川県鹿島郡中能登町井田部10−1
営業時間:産直館織姫市場 8:45~18:30、フードコート織姫ダイニング 11:00~18:00 ドッグラン 8:45~18:30
定休日:産直館織姫市場、ドッグラン 1月1日と2日、1~3月の第1と3木曜日 フードコート織姫ダイニング 1月1日と2日、別途、交替で各お店の定休日あり 

 

能登の雄大な観光スポットや美味しいものグルメを堪能しよう!

今回は能登半島の魅力やグルメ情報、おすすめ観光スポットを18カ所紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

石川県の能登には壮大な海岸線、断崖や奇岩が点在する美しい景勝地、そして日本初の世界農業遺産である白米千枚田など、魅力的な観光スポットが数多くあります。

また、自然の恵みである、山の幸や海の幸もあわせて堪能できます。本記事を参考にぜひ、能登半島を満喫してください。

当サイトでは能登地域(羽咋市・中能登町・七尾市)の現地の魅力、ワーケーションプラン、移住希望者向けのイベント情報等を随時発信しています。

能登への移住・ワーケーションをご検討中の方はお気軽にご相談ください。