地方移住のメリット・デメリットとは?理想の移住生活を叶えるコツ

新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、テレワークという新しい働き方が浸透してきました。通勤の回数が減った、あるいは出勤そのものがなくなり、自宅で過ごす時間が増えた今、「家」に求められる役割も変化しつつあります。

そんな中で、より広く快適な住環境や、豊かな暮らしを叶えたいと、地方移住に関心を持つ方が増加しています。
自然が豊か、家賃が安いなど、地方には多彩な魅力がありますが、移住の際はプラスの面だけでなく、デメリットも知っておく必要があります。

本記事では、地方移住のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

withコロナ時代の影響で移住も増加

withコロナ時代の到来で、都市部に住む方の意識に変化が見られるようになりました。内閣府の調査データによると、「地方移住に興味がある」と答えた東京圏の在住者は、2019年12月時点で約25%であったのに対し、2020年同月の調べでは約30%に上昇しています。

また、実際に、テレワークを前提として本社移転に踏み切る企業や、オフィス機能を地方に分散させる企業も増えています。テレワークの普及で、オンライン上で仕事が完結するようになり、都市部にオフィスを置く意義が薄れてきたことも要因の一つです。

自然豊かな場所で働けるだけでなく、withコロナ時代の多様な働き方に対応できることは、会社・従業員双方にとって魅力があると言えるでしょう。

地方移住のメリット

ここからは、地方移住の具体的なメリットについて詳しくみていきましょう。
能登地方ならではの魅力も併せてご紹介します。

メリット1.満員電車などの通勤時のストレス要因がない

1つ目のメリットは、通勤ラッシュなどのストレスが少ないことです。都市部の通勤手段は、電車やバスが一般的ですが、ラッシュ時の混雑はストレスを感じがちです。
実際に、仕事に行くだけで疲れを感じてしまう方も多いでしょう。

一方で、比較的人口の少ない地方では、満員電車に遭遇することはほとんどありません。また、車通勤を認めている会社も多いので、人混みとは無縁の通勤も実現可能です。
通勤に関するストレスが減るだけでも、気持ちにゆとりが生まれるかもしれません。

メリット2.生活費が安い

都市部と比べると、生活費が比較的安く済むのも、地方ならではのメリットです。物価が低めで、特に食料品などはリーズナブルな価格で手に入ることも多いでしょう。
また、庭や畑のある家なら、家庭菜園を作って野菜を育てることもできます。

また、外食の価格に大きな差があるのもポイントです。
都市部では、ランチが1,000円を超えることも珍しくありませんが、地方では数百円というお得な価格で食事ができるところも多くあります。

メリット3.自然環境に近くなる

3つ目のメリットは、自然を身近に感じながら生活できる点です。雄大な山や海、緑に囲まれた場所での暮らしに憧れて、移住に関心を寄せる方も多いでしょう。四季がはっきりしている能登地域では、それぞれの季節がより魅力的に感じられます。

また能登地域は、ハイキングやキャンプなど、アウトドアアクティビティが楽しめる場所が充実しています。
夏は海や川のアクティビティ、冬はスキーと、季節ならではのレジャーも日帰りで満喫できます。

自然と触れ合いながら休日を過ごしたい方にぴったりの環境です。

メリット4.新鮮な食材を安価で入手しやすい

自然に恵まれた能登地域は、まさに食材の宝庫で、農業はもちろん、漁業も盛んですので、地元の新鮮な食材が手に入ります。

豊かな大地と水が育んだお米、日本海でとれたブリや牡蠣などの魚介類、日本酒やどぶろくに至るまで、山海の恵みを存分に味わえます。野菜の直売所や無人販売所などもあり、スーパーで購入するより安く入手できるのも嬉しいポイントです。

また、ご近所同士で育てた野菜を交換しあったり、おすそ分けしたりといった交流があるのも、地方や田舎の魅力の1つです。

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メリット5.都会よりも安価な家賃で広い家に住める

地方移住の大きなメリットとして挙げられるのが、家賃の安さです。都心のマンションですと、ワンルームでも10万円近く、エリアによっては10万円を超えることもあります。地方に移住すると、その半額程度の家賃で借りることも可能です。

例えば、七尾市の1LDKであれば、目安として5万円前後で住むことができます。
また、移住者を積極的に受け入れている自治体では、空き家のマッチングサービスなどを提供していることがあります。併せて、家賃の補助や、転居費用の助成など、移住者向けにさまざまな支援制度が用意されている場合もあります。

これらを活用すれば、費用を抑えながら広い家に住むことができるでしょう。

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メリット6.移住支援を受けることが出来る

2019年からは、国や地方自治体による地方移住支援制度がスタートしています。都市部への人口集中を分散させ、地方産業を活性化することを目的に、移住を促進するさまざまな施策を行っています。一例として、東京圏から地方へ移住して起業、就職をした場合に助成金が受け取れる、起業支援金や移住支援金の制度があります。

ただし、自治体によって事業・制度の内容は異なります。適用条件が細かく規定されているケースも多いですが、当てはまればぜひ活用したい制度です。
実際に、能登地域でも、自治体ごとに空き家の改修費の補助金・定住促進奨励金・新規就農助成金などの支援制度を展開しています。

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地方移住のデメリット

地方移住は、メリットだけでなくデメリットもあります。
全ての地方に当てはまるものではありませんが、マイナス面にも目を向けておくことが大切です。

デメリット1.移動や買い物に車が必要になる

地方は、都市部ほど交通機関が発達していません。電車やバスの路線はあっても本数が少なく、不便さは否めないでしょう。日常の買い物や通勤のため、車が必須となる地域がほとんどです。車の免許を持っていない方は、移住後を見据えて免許取得を検討してもいいかもしれません。
移住に際し、新たに車を購入するのであれば、移住の初期費用も多くかかりますし、ガソリン代やメンテナンス代などの維持費も必要になります。

とはいえ、駐車場代は安く済むので、全体的な維持費としては都市部より抑えられるでしょう。

デメリット2.就労先の選択肢が限定されやすい

2つ目のデメリットは、就労の選択肢が限定されやすい点です。リモートワークなどを活用し、転職せずに移住する場合は問題ありませんが、移住先で新しい仕事に就くケースでは、職探しに苦労することもあるでしょう。

都市部に比べ、地方は求人数も少なく、希望の職種に出会えない場合もあります。移住したはいいものの、仕事が見つからなくては困ってしまいます。どのような求人があるのか、待遇や収入面の条件は合うかなど、事前に移住先の求人情報を調べておくことをおすすめします。

お店を開業するなど、移住先で起業を検討している場合も、市場調査や分析はきちんと行いましょう。
支援制度を利用する予定であれば、具体的な事業計画についてまとめておく必要があります。

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デメリット3.医療機関が少ない

医療機関が少ないことも、地方移住のデメリットの一つです。特定の診療科の場合、隣町や都市部まで出なければならない場合もあります。

能登地域には、救急救命センターを備えた病院も含め、大きな病院が複数あるほか、七尾市には70以上の医療機関があります。
いざという時のため、医療体制についてもあらかじめチェックしておくことをおすすめします。

デメリット4.飲食店・商店が少ない

スーパーやコンビニ、飲食店など、生活に関連する施設は都会ほど充実していません。また、お店で取り扱っている品物が少なく、選択肢がないということもあるでしょう。
都市部であれば、深夜でも営業しているお店がありますが、地方では決して多くありません。都市部から移住してくる方にとっては、不便さを感じる部分かもしれません。

とはいえ、近年はネットショッピングが身近になったので、近くのお店にない商品でも、自宅に取り寄せられるようになりました。
ネット通販の普及・活用により、都市部との利便性の差は小さくなっているので、不便さを感じる場面も少なくなってきています。

デメリット5.地方ならではの人付き合いがある

地域コミュニティが確立している地方では、近隣住民との付き合いがあることも特徴です。住みやすい環境づくりのため、多くの地域で住民同士が助け合いながら生活しています。自治会の中には、清掃活動や草刈り、お祭りなど、積極的に活動が行われているところもあります。これをメリットと感じる方もいれば、デメリットと捉える方もいるでしょう。

地域住民ともたくさんコミュニケーションをとりたい方には向いていますが、交流が苦手な方や、マイペースに暮らしたい方にとっては、馴染みづらく感じてしまうかもしれません。可能であれば、移住先の自治会がどのような活動を行っているのか、事前に確認しておくとよいでしょう。

移住についての不明点は自治体がサポート

地方移住のメリット・デメリットをご紹介しました。

さまざまな働き方が浸透してきた今、地方移住への関心も高まりつつあります。地方や田舎の素敵な生活に憧れがちですが、不便さを感じることも少なくありません。
そのため、地方移住で理想の暮らしを叶えるには、移住前にさまざまな情報をチェックしておくことが大切です。
自治体によっては、移住相談窓口などを設け、移住希望者のサポートを行っているところもあります。移住先に関する疑問や不明点があれば、気軽に相談してみてください。
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能登への移住・ワーケーションをご検討中の方は是非ご相談ください。