自分らしい毎日を

『移住』というと多くの方が、人生の転機、一大決心、勢い、といった、どちらかというと、それは「軽さ」を意味することはなく、いろいろな決断や意識改革、周囲への理解はもちろん、はたまた家族の同意が絶対的に必要不可欠な、人生の転機ともいえる重大事項であるのではないかと思います。

最終的に決めて動き出すのは自分自身なのですが、最近ようやく、どなたかもわからない誰かの、その背中を押すキッカケの一つに「自分がなりたい。」「なってみたい。」と思うようになりました。
これでこそ移住プランナーの名に恥じることない感覚です。
かく言う私も、移住当初は地域に慣れず、家族を送り出してからは田んぼや空を見ては、泣くばかりの毎日を過ごしていました。泣きたくなくても勝手に涙がこみあげてくるのです。

今でこそ、そんなときもあったな…と笑って振り返ることができるのですが

当時の私は、両親にも友人にも辛い気持ちを打ち明けることができなかったのです。良い歳をした大人が、一大決心をして決めた移住という選択。子の親ともあろう人間が、土地に慣れない、帰りたいとは家族にさえ言えなかったのです。
そんな私が、歳月をかけてようやく自分らしさを取り戻すきっかけとなったのは、「人」との出会い、つながりです。

「能登に居た毎日を振り返ったとき、楽しい毎日を過ごした江梨さんでいてほしい。」
言葉は違うのですが、何人かの方に同じような言葉をかけてもらったのです。今までの私は、誰かにこんな言葉を言ってあげられたことがあったでしょうか?

自分らしい毎日を
開業した店舗前で主人と

気持ちが前向きになると、いつも見ている同じ景色が、違って見えてくるようになりました。
移住して3年たち、ようやく本来の自分らしさを取り戻し、私自身の存在価値を、開業したお店と料理教室で表現する日々が始まりました。

自分らしい毎日を
料理教室での1枚

続く・・・

自分らしい毎日を
羽咋に移住してきました
千里浜の海をバックに