案山子づくりに外資系企業から123名

移住プランナーの大湯です。中能登町久江集落の久氐比古神社は久延毘古神(クエビコノカミ)を主祭神にしている全国唯一の神社です。久延毘古神は古事記に登場する神様で、俗にいう「案山子」です。案山子は田や畑を害鳥から守るものと思われていますが、実は神様です。古事記によると、大国主命に他の神様の名前を教えたと記されており、知識のある神様なのです。案山子は一本足のため、ずっと長くその地に居て、いろいろな情報や知識を蓄えているとされています。久江集落の人々は、古くから知識や知恵の神、五穀豊穣の神として崇め、毎年、案山子をつくり奉納してきました。竹と藁、菅笠、着物とシンプルなものです。

このほど、外資系の企業から123名が社会貢献活動の一環として久江集落を訪れ、区民と一緒にシンプルな案山子づくりをしました。人口400人の高齢化が進む集落に、30代前後の女性123名が元気に飛び回り、集落はパット明るくなり元気をもらいました。帰り際には「とても楽しかった」「また来るね」と手を振るなど、感動的な別れになりました。

投稿者プロフィール

大湯 章吉
大湯 章吉能登移住プランナー
中能登町久江区在住。元自治体職員、元議員。
まちの添乗員として観光振興、移住ほか神事の復活などオールマイティに活動しています。
また、中能登町移住定住促進協議会アドバイザーとして、地区(東馬場地区)の手引き書「ばんばの手引き」の作成を手掛けています。